ケイスケが「オバケ」が怖いのはバラエティーボイスCDで明らかですが。
リンの怪談話を「ばかばかしい」と一蹴したアキラ。
じゃあアキラの怖いものって一体なんなんですかね?
**********
「宇宙人が攻めてきたら、お前どうする?」
「………アキラ?」
唐突なアキラの質問に、しばらくはその意図を図りかねて何も答えずにいると、
「聞いているのか?」
「あ、あぁ、うん。聞いてるよ。でも何?急に変なこと聞いて」
ケイスケが笑うと、アキラが急に大きな声を上げた。
「バカやろう!お前、ふざけてるのか!?宇宙人は本当にいるんだぞ!いつ地球に攻撃してくるのかわからないだろ!あいつらの文明はかなり発達してる。UFOがその証拠だろ。突然現れたり消えたり。ひょっとして、もうこの人間社会に紛れ込んで、俺たちを狙っているかもしれないんだぞ?あいつらは自由自在に姿を変えることができるからな。ケイスケ。お前、少し危機感が足りないんじゃないのか?何かあったら直ぐに逃げられるようにしておかないと。だけど、それじゃダメかもしれないよな。やつらが本気をだしたら地球なんか一瞬で消し飛ぶかもしれない。どうする?そうなったらどうする、ケイスケ!!」
「落ち着いて、アキラァ!」
**********
とか面白い(笑)
アキラがUFO信じてたら可愛いですね(*´∇`*)
そんなアキラの姿にケイスケは最初戸惑うものの、そのうちキュンとするに違いない。
「俺が守るよ^^」
「どうやって!?気休めはやめろよ!だいたい…(略)」
「別の世界ってどういう意味だよ」
シキの言っている言葉の意味がさっぱり分からなかった。
「フッ。腑抜けが。わからないなら教えてやろう。エンディングという概念を知っているか?」
俺が小さく首を振ると、「雑魚にも分かるように教えてやる」となぜか勝ち誇った表情で口の端を吊り上げた。
そこからシキがあれこれと意味不明な話を長々語り出したが、やっぱり意味不明だった。
しかし現に今、俺とは別の「アキラ」という人間がこの場に存在していることだけは確かだ。
ということはシキの言う「別の世界」という言葉はあながちとんちんかんというわけではないんだろう。
ここにシキがいる時点ですでにおかしい状況なんだが。
「別の世界」の俺…。
渦中の“そいつ”はカルピスのグラスを両手で持つと、ストローをちゅうちゅうと吸い始める。
「ん…んく……ん」
かなり勢いよく飲んでいるせいか、口元から白い液体がつう、と流れた。
「ふふ…相変わらずエロいな…」
シキが鼻血を出しながら恍惚な表情で白シャツを見ていた。
薄ら気味悪い笑顔を浮かべている。
……シキってこんなやつだったか……?
ここのところ淫靡アキラがかわゆい。
そんなノリでお話を書いてる次第です。
お話自体は未完のままフォルダに入っていたものを発掘して、推敲しまくってアップしてるわけですが。
書けば書くほど淫靡アキラがかわゆい。
なんかもー何しても許しちゃう的な。
シキをも弄んだり、そうかと思えばお仕置きされて泣いたり。
もう!小悪魔もいいとこ!
なんかね、淫靡アキラはドSのマゾだと思うのね。
自分が虐められるためにどんな手段も厭わないよね。
だからシキに虐められるためには周りのどうでもいい存在には最大限にサディズムを発揮する。
さしずめ、猫ですね。
かまってほしいがためにイタズラしたり引っかいたり。
どこまでが良くて、どっからが駄目なのか、少しずつ少しずつエスカレートさせていくんです。
己のマゾヒズムに一点の妥協なし!みたいな。
生半可な虐待は許さないから!みたいな。
ドM舐めんじゃねぇぞ!みたいな。
そんな虐め方じゃ全然感じないんだよ!バカ!みたいな。
でね、うちのいんびたんはただ小悪魔なだけですけど、本当のシキ×淫靡アキラはもっと深いだろうと。
愛だの恋だの生ぬるいことではなく、もっとこう…愛憎?
うんそんな感じ。
でも基本的にお茶目さんで、わがままでえっちな子っていう設定。
↑自分設定ww
「アキラ…だよな?」
ケイスケが恐る恐る白シャツに話しかけた。
白シャツは「うん」と短く答えるとケイスケの顔ををじっと見た。
「???」
しばらく穴の開くほどケイスケを見ていたが、ふいと視線を逸らし、小さく溜め息をついた。
「ケイスケってさ、パッとしない男…」
「!?」
「俺、よくもこんな冴えない男と何年も付き合ってきたなぁ」
うわ。
今こいつ、さりげにとんでもない発言を。
横目でケイスケを見やると、俯いて小刻みに肩を震わせていた。
「ほーんと、シキとは正反対。見るからに将来性が丸でないとことか、オーラや足の長さとか。あ、そうだそうだ睫毛の長さも」
いや、睫毛は別にいいだろ。
にしても、言いたい放題だな、こいつ…。
ケイスケが真っ青な顔をして俺の方を見た。
目は完全に見開かれ、口が半開きだ。
これは相当なショックを受けているな。
よし、ここは親友として一発フォローするべきだな。
俺はケイスケの肩に手を掛け、できるだけ優しく声をかけた。
「ケイスケはケイスケだろ」
「………!!!」
俺の渾身の励まし虚しく、テーブルに突っ伏してわんわん泣き出してしまった。
あれ。ひょっとしてフォローの仕方間違えたか?
まぁ、いいか。
それはそれで。
「おい、それはそうとお前は一体何者なんだよ」
「アキラだけど?」
「アキラは俺だ」
「俺もアキラだよ~☆」
「全然違う!」
俺はテーブルを力いっぱい叩いた。
俺はこんなエロいしゃべり方しないし、エロい表情しないし、エロい格好もしない!
肌なんか絶対露出しない!!
てゆーかなんでこいつは存在自体こんなにエロいんだ!!!
俺は全然エロくないぞ!!!
それに第一シキなんかと行動するわけがない!
「フ…これは間違いなくアキラだ」
カルピスを片手にシキが戻ってきた。
「アキラ、カルピスだ。好きなだけ飲め」
「ありがとー♪」
白シャツにカルピスを渡すと、シキが椅子に腰掛ける。
「ただし、この世界とは別の世界のアキラだがな」
「元気ぃ?」
片手をひらひらさせながら近づいてくる俺。
大きめの白いシャツを一枚だけ纏った格好だ。
胸元がはだけたシャツからは、異様に白い肌がちらりとのぞく。
まさか…下は何も履いていないのか!?
「わ、わあぁっ。アキラ!何てエッチな格好を!だめだよ、ボタンは全部上まで…」
ケイスケが慌てて白シャツの方に駆け寄る。
シャキィンッ
刹那、日本刀がギラリと閃きケイスケの首元にピタリとあてがわれる。
「貴様、アキラに近づくな」
「ひぃーっ」
「ふふ。落ち着いてよ、シキ」
白シャツがくすりと笑い、シキの構えた日本刀の刃に、すと指を添えて制した。
「ね?」
「……………」
ふん、と鼻を鳴らし、刀は鞘へと収められる。
一体コイツは何者なんだ…?
「あぁー、喉が渇いた~。カルピス飲みたいよ、シキィ」
「……フッ…仕方のない奴だな」
シキは恐ろしく美しいステップで身を翻すと、ツカツカとカウンターへ向かいカルピスを注文しに行った。