「………」
あれ?
俺の隣で俺が寝てる…?
「アキラ…」
とりあえずアキラの名前を呼んでみた。
「な…ン……だ…」
隣の俺が返事をした。
????
どういうことだ?
てことは…。
俺は…まさか…。
周りを見渡して鏡を探してみる。
トイレの洗面台に鏡があったのを思い出す。
「…やっぱり…」
鏡に自身の姿を映して愕然とした。
なぜか、アキラになっていた。
アキラに…。
俺がアキラに。
鏡の中にはアキラがいる。
でも、俺。
いろんな角度から見てみる。
やっぱりアキラだ。
微笑んでみた。
「ケイスケ…好きだ」
鼻血が出た。
ちょっ…。
コレマジおいしいんじゃないのか!?
やばい!やばいよ!
ねだるような目で。
「ケイスケ…キスして」
親指を軽く噛みながら。
「ケイスケ…我慢できない…」
ナニコレ!?
たまんないんだけど!
とりあえずTシャツを脱いでみた。
「………ッッ」
アキラの体…。
ゴクリ
いいのか!?
いいのか、俺!?
いいよね!!!
とりあえず体全体を撫で回す。
スベスベする…。
「は…ぁっ」
あああやばっ…。
…勃ってきた…。
ア…アキラの乳首…ピピピ…ピンク色…ハァハァ。
つ…次は…い、いよいよ…
「ケイスケ…?」
「わひゃぁっ!!!」
振り返ると俺(多分アキラ)がいた。
しかもかなり訝しげな目で!!!
「何してる」
「あ…ひょっとしてアキラ!?」
「…あぁ」
「そそそそっか~!なんかコレ、どーなっちゃってんのかな!?ね?ね?お、俺さ、なんか信じられなくてさ、夢かな~とか思って鏡にさ、ほらこうして顔とか映して確認してたとこなんだ!!!」
ごまかすようにまくし立ててみた。
「…何で裸なんだ…」
「………」
つづく
A 「いい加減にしろ。お前見てるとイライラするっ」
K 「!!!」
A 「………」
K 「俺は…」
A 「………」
K 「俺はアキラ見てるとムラムラする!」
A 「何の話だ!」
K 「アキラはイライラ、俺はムラムラ。なんだか…ふ…夫婦みたいだなぁ…とか思ったりして♪」
A 「言ってる意味が分からない。しかも無理やりエンディングにつなげようとするな!」
K 「えっへへー♪」
ほっとけよ
戻ってくるかもしれないだろ
K 「ア、アキラ…Σ( ̄□ ̄;)!!」