「アキラ!!しりとりしよう!!」
「……………」
またか、という目で睨まれた。
前回は試合にこそ勝ったが、勝負という点ではアキラに完敗だった。
だが俺は、今度こそ負けない!負けるわけにはいかないんだ!
「勝ったら、1ヶ月王様になれるっていうのどうかな!?」
「負けたやつは奴隷ってことだな?」
「うん!」
「よし、じゃあお前から」
いざ、勝負!!
「“好き”」
「“嫌い”」
「!?“いつも一緒”」
「“正直うざい”」
「!!!“一生恋人”」
「“とんでもない”」
「………!!!?“命より大事”」
「“時間の無駄”」
「わぁぁぁぁぁぁんん!!!!!」
「なんなんだよ」
「もういいよ!俺の負けで!!こんな辛いしりとりもううんざりだ!アキラの好きにしたらいいよ!俺は奴隷でいいよ!!」
「じゃあ静かにしてずっと俺の隣に座ってろよ」
アキラがゴロンと横になった。
「アキラ………」
俺はいそいそとアキラの隣に座り、一緒にテレビを見た。
END
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