アキラに欲しいものを聞き損ねた俺…。
アキラは一体サンタのおじいさんに何をお願いしたの…?
俺 を た め し て る の ?
アキラを愛しているなら、アキラの欲しい物がわかって当然てこと?
「寒いね、アキラ」
「あぁ。結構キツいな」
「羽毛布団とか欲しくない?」
「………別に」
羽毛布団じゃない!!
クリスマスまであと15日!!!
「ただいまっ」
ここのところ仕事が忙しくて、毎日残業だ。
帰るのはいつも午後9時過ぎ。
アキラとは作業の担当が違うから、仕事終わりも違うし、帰りも別々だ。
「今日も遅かったな」
「うん。でもこの仕事にめどがつけば大分楽になるよ」
「メシは?」
「コンビニでパン買ってきた」
オレは袋からコロッケパンを取り出してかぶりつく。
腹が減ってるときは何でもうまい。
「あ、アキラ」
「なんだ」
「クリスマスプレゼント、何欲しい?」
「ケイスケはいつからサンタクロースになったんだ?」
「毎年アキラのサンタクロースだよ♪」
アキラにウィンクしてアピール。
クリスマスは恋人のためのイベントだからね。
このイベントで男の力量が問われると言っても過言ではない!
「……実はもう、サンタクロースに頼んだ」
アキラがポツリと言った。
「えっ!?」
「なんだよ。サンタクロースならわかるだろ」
アキラが意地悪そうに笑った。
「っ!…もちろんだよ」
「 そうか。楽しみにしてるからな」
「うん……」
アキラの欲しいもの…。
一体なんだ!!?
クリスマスまであと16日!!!