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ROSE MILK

おたくのブログです。 BLの意味がわからない方、理解できない方はお勧めできない内容です。   BLゲーム「咎狗の血」「ラッキードッグ1」などに関する記述も含まれますので、作品の性質上、R-18とさせて頂きます。   原作者様及び公式団体様等とは一切関係ございませんよ。
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ようこそケイアキ家

ケイスケが浮気している。


今日確信した。






毎日の習慣に何かしらの変化が起きるということは、日常のどこかに異常が生じていることだ。


ってテレビの心理学の先生が言ってた。

違和感を感じたのは昨日の夜。
いつもなら布団に入った後、
「アキラ…そっち行ってもいい…?」
「嫌だ」
「えへへ。寒いから一緒に寝ようよ」
「あっ、おい、やめろよ!狭いだろ!」
「ほら。こうやってくっつけば暖かいよ」
「…………」
というやりとりを必ずするのに、ケイスケが俺の布団の中に入ってこなかった。

しかも、今朝はキスもしてない。

こんなこと今までになかった。

絶対怪しい。

そういえば昼間に事務の女の子と仲良くしゃべってるの見た…。

休憩の時間にどこかに電話してるのも見た…。


いや、別にヤキモチじゃない!

好きにすればいい、ケイスケなんて!!

俺は隠し事をされたり、よそよそしくされたりすることが面白くないだけだ。

今日だって一緒に帰れるはずだったのに、一人でそそくさと帰るし。
しかも未だに帰ってこないし。

先に帰ったくせにどこで何をしてるんだ?
なんなんだよ、あいつは。


別にどうでもいいんだけど。








「ただいま~」

玄関から聞き慣れた声が聞こえてきた。

「遅かったな…」
「うん、ちょっと…」

ごまかすように言葉を濁した。

「アキラ、めしは?」
「いや…」
「適当に買ってきたよ」

そう言ってコンビニの袋を見せてきた。

「どこ行ってたんだよ」
「え、何が…?」
「仕事終わってから」
「あ…あぁ…」
「お前、先に帰ったろ。なのに何でこんなに遅いんだ?」
「あ!アキラは鮭弁当と唐揚げ弁当どっちがいい?」
「話を逸らすなよ」

俺はケイスケを睨んだ。

「あれ…何か怒ってる…?」
「連絡くらいできるだろ」
「ごめん…」
「お前さ、不自然なんだよ。俺に気付かれたくないなら、それなりに気を付けて行動しろよ。あからさま過ぎるんだよ」

ケイスケは驚いた表情でこっちを見ている。
俺は何をイライラしているのか、言葉が止まらなかった。

「こそこそと俺を避けるような真似して。ただでさえ、嘘付くのが下手くそなくせに、バレてないとでも思ってるのか?」
「……バレてたんだ……」
「…やっぱりそうなんだな」
「ごめん…」
「ごめんてなんだよ。別に俺に遠慮する必要なんてないだろ!コソコソしなくたって、堂々とすればいい!他に好きなやつができたなら、それで別にいいし…」
「え!?ちょ、なに!?何のこと!?」

ケイスケが慌てて俺の言葉を制した。

「アキラ何言ってるの…?」
「え…」

ケイスケはカバンから、白い小さな紙袋を取り出して俺に見せた。

「うちだ内科…?」
「なんか…風邪ひいたみたいで…」
「風邪!?」
「昨日から調子悪かったんだけど、昼間事務の女の子に聞いたら、いい病院があるって…。だから予約入れて、仕事終わってから急いで行ってきたんだ」
「な……!」

な…なんだそれ……。
てゆーか、風邪だったら別に隠す必要なくないか?
いちいち紛らわしいんだよ、行動が!

「アキラに心配かけちゃ悪いと思って言わなかったんだけど、なんか…別の心配させちゃった…?」
「………」
「浮気してると思ったんだ?」
「………」
「同じ布団で寝たり、キスしたりしたら風邪がうつると思ったから、あまり近くに寄らないようにしてたんだよ」
「………」
「アキラ…そんな顔しないで…?」

俺、今、どんな顔してる…?
絶対に間抜けな顔をしてる…。

ケイスケがそっと俺の頬に触れた。

びくりと体が反応した。

「……っ」
「アキラ…ごめんね」

ケイスケが泣きそうな目をしてる。
何で…お前がそんな顔する?


結局は全部俺の思い過ごしだった。
別にケイスケが謝ることなんかない…。
俺が勝手に勘違いして、不安になって、ムカついて…。

…………うぁ。

冷静になるほどに恥ずかしさが込み上げてきた。

ああ、最悪だ………。

俺は両手で顔を覆った。

「アキラ、顔真っ赤…キスしてもいい?」
「風邪が、うつる…」
「いや…?」
「…いやだ…」
「本当に?嫌がってないみたいだけど?」

いつもそうだ。
優しく問いかけてるようで、俺の答えなんか聞いてない。

なんだかんだ言ってこいつは強引だ。

「ケイスケは、ずるい…」
「アキラ…」
「ん…っ」
「風邪うつったら看病してあげるから…」
「…んぅ…む……」

まぁ、拒めない俺も俺なんだけど…。

よく考えたらケイスケが浮気するほど甲斐性があるわけないのに。

「アキラ…好きだよ…」

いつの間にかケイスケに組み敷かれていた。
なすがままにされながら、ぼんやりとそんな風に思った。

妙に可笑しかった。

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HN:
メリー
性別:
女性
自己紹介:
特技は妄想。
常にマイナス思考。
運転中に本気を出して歌うのが好き。ごにょごにょ。

↑コレが貼りたいためにこのブログ作りました。 ラッキードッグ1プチオンリー「UCF -Un cane fortunato-」 ↑素晴らしいですね。
全力で応援します^^

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