忍者ブログ

ROSE MILK

おたくのブログです。 BLの意味がわからない方、理解できない方はお勧めできない内容です。   BLゲーム「咎狗の血」「ラッキードッグ1」などに関する記述も含まれますので、作品の性質上、R-18とさせて頂きます。   原作者様及び公式団体様等とは一切関係ございませんよ。
  •  
  • 1
  • 2
  • 3
  • 4
  • 5
  • 6
  • 7
  • 8
  • 9
  • 10
  • 11
  • 12
  • 13
  • 14
  • 15
  • 16
  • 17
  • 18
  • 19
  • 20
  • 21
  • 22
  • 23
  • 24
  • 25
  • 26
  • 27
  • 28
  • 29
  • 30
  •  

[PR]

×

[PR]上記の広告は3ヶ月以上新規記事投稿のないブログに表示されています。新しい記事を書く事で広告が消えます。

新年

目が覚めると、1番大切な人が隣で静かに寝息をたてている。


いつもそれを見て、幸せな気持ちでいっぱいになる。

そしてそれと同時に押し潰されそうな不安が襲う。


───この日々はいつか終わりがくるのではないだろうか?

この甘い感覚が失わる恐怖を感じる。



不意に、愛おしい人が寝返りを打ち自分に背を向けた。

抱きしめたい衝動に駆られたが、思いとどまる。


今、この時、この世界には2人しか存在しないのだ。


そんな時間が、もしも触れたことで壊れてしまったら…。

笑顔も、ぬくもりも、全てが夢だったとしたら…。

それが無性に恐ろしかった。



「…イ…ケ……い…」

何事か小さく呟いて、身を縮ませた。

「…アキラ?」
「…さ…い…」

もっとよく聞き取ろうと、後ろから近づいた。

「ケイスケ…寒い…」

俺はそのままその背中を抱きしめた。
きっと無くならない。
消えない。

「アキラ…」

しばらくその背中に頬を寄せて目を閉じた。

あの頃、ただ追いかけるだけだった背中。
見るだけで、届かないと思っていた背中。

今はこうやって抱きしめている。

そして気付いたこと。

思っていたより小さかったということ。

俺が絶対守らなければ。


「ケイスケ…」
「ごめん!起こしちゃった?」
「いや…」
「おはよう、アキラ」

きっと俺はかなりデレデレして間抜けな顔をしていることだろう。
毎日一緒にいても、それは決して当たり前じゃない。

毎日好きだし、その気持ちはいつも新鮮だ。

「お前って、体温高いよな…」
「え?」
「背中、お前の体温がモロに伝わってくる」
「暑い?」
「……いや、心地いい…もう少しこのまま…」

背を向けた恋人が、恥じらいながらも今度は体ごとこちらに向き直した。

「あ……」

俺の胸に顔をうずめて、恋人は再び目を閉じた。

「寝正月だな…」

俺は苦笑して、胸の中の愛おしい人を抱きしめた。

PR

HN:
メリー
性別:
女性
自己紹介:
特技は妄想。
常にマイナス思考。
運転中に本気を出して歌うのが好き。ごにょごにょ。

↑コレが貼りたいためにこのブログ作りました。 ラッキードッグ1プチオンリー「UCF -Un cane fortunato-」 ↑素晴らしいですね。
全力で応援します^^

10 2024/11 12
S M T W T F S
1 2
3 4 5 6 7 8 9
10 11 12 13 14 15 16
17 18 19 20 21 22 23
24 25 26 27 28 29 30


↑お礼画面で
とあるCR:5の1日
blogram投票ボタン


↑哲ちゃん貼っちゃいました(ノ∀`*)

seet pool キャラおみくじ

TemplateDesign by KARMA7

忍者ブログ [PR]