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ROSE MILK

おたくのブログです。 BLの意味がわからない方、理解できない方はお勧めできない内容です。   BLゲーム「咎狗の血」「ラッキードッグ1」などに関する記述も含まれますので、作品の性質上、R-18とさせて頂きます。   原作者様及び公式団体様等とは一切関係ございませんよ。
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ザッツ☆エイプリル フール

今日、アキラから突然のメール。

「お前を抱きたい」
「―――――!!!」


うおおぉぉおぁぁ!!

アァァァキラァァァァ!!!

俺は身も心も全て、全てアキラに捧げるよ!
あんなコトやこんなコト…もういっそのことメチャクチャにしてくれ!!

俺、アキラになら……何もかも奪われて構わない!!


残業を早々に切り上げて、全力で家へ向かう。
ゴムもローションも家にまだたくさんあるし大丈夫!

めくるめく妄想で頭の中がパンクしそうだ!
ていうか、俺、途中で我慢できなくて、アキラを襲うよな多分!
でもそれはそれでいいか!!
思考回路はショート寸前今すぐ会いたいよアキラァ!
あああ。
俺がもしサトラレだったら絶対捕まる!
うわぁ。めっちゃドキドキしてきた!!

商店街を駆け抜け、銭湯を横切り、幼稚園を右に!!

目の前に見えるボロいアパートの、今にも壊れそうな階段を2段飛ばしで駆け上がる。

鍵を開けるのにもたつきながらも、扉が外れそうな勢いでドアを開けた。

「アキラ!メールありがとう!!あんなメール勇気いるよね!でも俺、嬉しいんだ!アキラになら、俺の恥ずかしいとこを舐めたり吸ったりされてもいいからっ!だからっ、今日はアキラが気の済むまで、朝まででもいいよっ!俺を好きにしてっっっ」








「うわぁ……」
「おいおい。お前さんなぁ、ちっとは自重しろよ……」
「……………」

開け放たれたドアの向こうには予想外の人影があった。

「リン…と、源泉さん?」
「ははは。久しぶりだなぁ~。おじゃましてるぜ」
「おっかえりぃ

状況が理解できなくて、俺は固まったまま動けない。
何でリンと源泉さんが?
アキラは?
そうだ!アキラ!

「アキラはどこに!?」
「アキラなら買い物に行ってるよ~^^」

リンが携帯をヒラヒラさせながら笑顔で答えた。
って………

「それアキラの携帯だよね!?何でリンが持ってるんだよ!?」
「ケイスケに連絡入れとけって、アキラが貸してくれた♪」
「え?連絡?きてないよ」

携帯を確認しようとポケットに手を入れる。
と、その瞬間ポケットで携帯が震えた。

―――やほー☆リンだよ♪
   おっさんと遊びにきたよ~(^∀^)   早く帰っておいで~

「メール、今来た…」
「あらら…意味ないし」
「今日はなぁ、こっちにくる都合がついたから、みんなでメシでもと思ってな」
「そうなんだ……」

まさかの展開。
思わすうなだれる。

「お、ケイスケどうした?」
「久しぶりに会ったのに、嬉しくなさそう~」
「あ…そういうわけじゃ…」

嬉しくないわけじゃない。
むしろ会えて嬉しい。
2人ともどうしてるか気になっていたのは事実だし、会いたいとも思っていた。

だけど…タイミングが悪すぎる…。
よりによってどうして今日なんだ…。

「今夜はフォンデュパーティーだよ♪♪」

リンが満面の笑みでこちらを見た。
久々の再会を心から喜んでいるようだった。

―――俺は最低だ

アキラとは毎日一緒にいるじゃないか。
なのに、2人がいることを煩わしく思うなんて!

よし。
気持ちを切り替えて、2人をもてなそう!!

「ただいま」

ちょうどアキラが帰ってきた。

「アキラ!お帰り」
「ケイスケ。残業終わったのか」
「うん!かなり急いだ」
「そんなに急ぐ必要ないだろ」
「あんなメールもらって、急がないわけないよ」
「そうか」

スーパーの袋には、パン、フルーツ、野菜、チーズ、チョコレート、クラッカー、パスタが入っていた。
あとお酒とタバコも。

「今日は泊まってくんだろ?」

源泉さんにタバコを渡しながらたずねる。

「おう。悪いなぁ」
「今日はオール

って…………………
え?

「ええええええーーーーーーーーっっっ」

思わす大声を上げた。

「なんだよ」

アキラが怪訝そうな顔で振り返った。

「あれあれ~?ひょっとしてケイスケは~、うちらが泊まると都合が悪かったりする~?」
「えっ、いや、あっ、そのっ」
「それはぁ、さっき家に帰って来た時に言ってた“舐めたり吸ったり”に関係することかな~~??」

リンの顔に意地悪そうな笑みが張り付いてる…。

まずい…。
せっかくアキラがその気になってるのに、このままだと…。

つんつん。

俺はアキラのTシャツの袖を軽くつまんで引っ張った。

「ん?」
「ちょっと」

玄関の隅で密談。

「なんだよケイスケ」
「今日2人を泊めちゃったらさ、できなくなるけどいいの?」
「何が?」
「アキラがいいなら、それでもいいんだけどね。明日、改めてでも……」
「だから何の話だよ?」
「さっきのメールだよ。あのメール。アキラからなんてビックリしたけど…溜まってるの?俺でいいの…?うまくできるかな…?俺、後ろは初めてだから……」

もじもじしながらアキラを見ると、頭の上にクエスチョンマークが。
あ、あれ???

「俺は今日、お前にメールなんて入れてない」
「え?」
「ぶははははははーーーーっっっっ!!!」

突然、けたたましいリンの笑い声が部屋中に響き渡った。

「あははははっ、はひっ、ひーっ、お腹イタい!いた、ぶはっ、あひっ…」

腹を抱えて、転がった姿勢で足をバタつかせている。

「ごめっ、ケイス、ケ!あれ、あれオレ!」
「だーから、やめとけって言っただろ~?」

源泉さんも肩を震わせながら俯いている。

「何だよ、2人とも?」

眉間に皺を寄せながらアキラが問いかけた。

「ケイスケにさ、アキラの振りしてメールしたのっ、したらさぁ~…あっはっは!」
「ええええええーーーーっっっ」

あのメールはアキラからじゃない!!??
じゃああの幸せな時間は!?
淫らな妄想は!?
バージン捧げる覚悟はぁーーー!!?

「何て入れたんだ?」
「はひ、それは、ケイスケに聞いて~」

すでにリンが過呼吸手前の状態だった。
アキラはオレに向き直ると手を差し出した。

「何…?」
「見せろよ、携帯」

言われるがままに差し出された手に携帯を載せた。

「……―――――!!!!?」

アキラの顔色かみるみる変わり震えだした。

「なんだコレは!?」
「だって~、今日はエイプリルフールじゃ~ん」

リンが涙を拭きながら起き上がった。

「だからって!」
「ケイスケがさ~、見事に引っかかってさ~」
「ケイスケ!!!」
「だって……!」
「はっはっは。家に入って来た時のケイスケの顔ときたら…ぶふっ」








それから家はてんやわんや。
怒ったアキラに、号泣する俺。
笑い転げ回るリン。
源泉さんは勝手にパーティー始めちゃうし…。

こんなドタバタはトシマ以来だ…。
懐かしさもこみ上げたり…。




でもまさかこんな手に引っかかってしまうとは自分が情けない…。


でも…アキラになら抱かれてみたいかも…。

「ケイスケ!!!」
「ごめんなさい!!!」








4・1
April Fool

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HN:
メリー
性別:
女性
自己紹介:
特技は妄想。
常にマイナス思考。
運転中に本気を出して歌うのが好き。ごにょごにょ。

↑コレが貼りたいためにこのブログ作りました。 ラッキードッグ1プチオンリー「UCF -Un cane fortunato-」 ↑素晴らしいですね。
全力で応援します^^

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