アキラの……
チャックが開いている……!!
トシマの中立地帯といわれる場所。
そこで俺とアキラの間に走った衝撃の出来事。
早く、早く、アキラに教えなきゃ!!
悪魔
「待てよぉ。いいじゃねぇか。黙ってようぜ」
なっ…!?
天使
「ダメだよ!このまま放っておけば、他の奴らにアキラのパンツが見られるかもしれないだろ!」
そうだ!それだけは絶対阻止しないと!
悪魔
「お前だって見たいんだろぉ?アキラのパンツをさぁ…」
………!!
悪魔
「フロアの隅にあるソファー。あそこにアキラを誘い出せよ」
天使
「耳を傾けちゃだめだ!」
悪魔
「そしてお前が壁側に、アキラを向かいに座らすんだよ。そしたら、どうなると思う?」
天使
「ケイスケ!目を覚まして!」
はっ!!
座ることによって、体勢的に股間がさらにパックリと開くじゃないか!!
アキラのパンツが見やすくなる!
悪魔
「それだけじゃない。アキラが壁側を向いていることによって第三者にパンツを見られることはない。つまり、お前だけがアキラのパンツを正面から堂々と見ることができるのさ」
アァァキラァァ………
天使
「ダメだよ!チャックが開いてるのを黙ってるなんて!アキラを騙すつもりか!?アキラに恥ずかしい格好をさせたままにするのか!」
ああっ……!
そうだ!
俺はアキラを守りたいんだ!
真剣なんだ!!
天使
「そうだよ。アキラを守るって決めて、トシマまで来たんだろ?」
うん。
ありがとう。
大切な何かを失うところだった。
悪魔
「フフフ………くくっ…はははははははは!!!」
な、なんだ!?
つづく
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