アキラとケンカしてしまいました…。
こんにちは。
ケイスケです。
2時間ほど前、アキラが家を出て行ってしまいました。
どうしよう。
どうしたらいいんだ。
ケンカの原因は、すごくくだらないことなんだけど…。
焼きそばに紅ショウガは必要かどうかって話で言い合いになった…。
俺はもちろん必要だって主張したんだけど、アキラは違って。
それでお互いの意見をぶつけ合ってる内に言い争いになって、最終的に、
「だったらお前、一生紅ショウガ食って生きろバカ!!!」
とアキラにキレられた。
うぅぅ……。
そしてそれを最後にアキラが家出しちゃいました。
アキラを探してください!!!
携帯も電源切られててつながらない…。
こんなことになるなら「紅ショウガなんていらないよね!美味しくないもんね!」って言えばよかった。
こうみえて俺たちは結構ケンカをする。
ミカサにいた頃からくだらないことでケンカしたりしてたけど…
今回は「おまイラ」以来の大ゲンカに発展しそうな勢いだ。
アキラがこのまま帰ってこなかったらどうしよう。
昔はアキラの顔色を伺いながら話すことも多かった。
けどアキラが「そういうのやめろよ」って言うから、俺は俺の意見をはっきり言うようになった。
だからケンカもするけど、そのかわり俺のことをより深くわかってもらえるようになったし、逆にアキラが何を考えてるのかわかるようにもなった。
だから、ある程度のケンカはむしろ歓迎なんだけど……
だからって出てくことないじゃん!!!
あーーーーっっ!!
アキラアキラアキラアキラアキラーーーー!!!
ごめんなさいごめんなさい!
紅ショウガまずい!赤い!辛い!
ガチャガチャ。
玄関から音がした。
「何してるんだ…?」
「アキラ!!!!!」
「畳に頭こすりつけて…かゆいのか?」
「どこ行ってたんだよぉーっ」
泣きながらアキラに突っ込んでく俺。
「おわっ!てゆーか、鼻水拭けよ!汚いだろ」
「…どうだ?」
「うん。おいしいよ」
「…本当にか?」
「本当だよ」
こんにちは。
ケイスケです。
ご存知の通り、アキラは料理が上手くない。
だからうちの食事は専ら俺が作るんだけど、最近アキラが料理をしたいと言い出した。
理由は↓
「お前ばっかり作らせたら不公平だろ…」
だそう。
「そんなこと気にしなくていいのに」
「できないよりできた方がいいだろ」
だけどアキラは変に頑固なとこがあるから、覚えるって聞かないんだ。
とりあえず、たまご焼きを教えてみた。
最初は…何でこんな風になるんだろうというモノが出来上がった(汗)
もちろん食べれない。
「…………………」
「最初は誰だって失敗するよ」
本音を言うと、たまご焼き程度でこんな失敗あり得ないって言いたかったけど…。
我慢した。
ぐっと我慢した(2回目)。
たまご焼き3日目。
ようやく美味しく焼けるようになったというわけ(遅)
「そうか。やっと上手くできたな」
ちょっと満足そう。
可愛いなぁ。
この3日間で卵はいくつ消費したか分からないけど………。
アキラはもともと経済観念が薄いというか無頓着というか…。
卵も最近は安くないから他で帳尻合わせないと我が家は赤字だな…。
「アキラはさぁ、急に料理覚えたいなんて一体何が作りたいの?オムライス?」
「いやそうじゃない…」
「じゃあ、何?」
「……カレー…ライス」
「え…」
「ケイスケ好きだろ?カレー」
「う、うん…」
まさかアキラがそんな風に考えてくれてるなんて、正直かなり驚いた。
嬉しい…。
今なら死んでもいい…。
でもアキラの手料理食べるまで死ねない…。
「ケイスケは俺にオムライス作ってくれるだろ?うまいし、嬉しい。だから俺も…」
「アキラっっっ!!!」
「うわっ!?」
込み上げる喜びが抑えきれず抱きついてしまった。
「アキラ嬉しいよ。俺すごい嬉しい」
ぐりぐり。
すりすり。
「やめろよ(汗)痛い…」
「嬉しいよぉー」
それから一週間、俺はカレーの材料から出来上がった壮絶な「何か」を毎日食べるハメになるんだけど、それはまた別の話。
それも愛だと思って俺は頑張る。
アキラ愛してる!!!
アキラマイラブ☆
おわり