ケイスケが口の中の飯を一気に吹き出した。
吐き出された米粒は唾液でキラキラと輝きながら宙を舞っていった。
汚い。
「な…んなっっっっっ!?」
かなり動揺しているのか、ケイスケの声がいちいちデカい。真っ赤な顔をして白シャツを見ている。
しかも顔中米粒だらけだ。
汚い。
「ねね、しよ?」
「な、なにを!?」
「エッチ」
「ええっっっ!?」
ケイスケの声が完全に裏返っている。
白シャツは立ち上がると、ケイスケの首に手を回し顎のあたりに軽く唇を押し当てた。
「はひ!?」
ちゅ、と軽く音を立てると、今度はそのままゆっくりと上へ。
熱を帯びて真っ赤になったケイスケの耳に舌を差し入れ耳たぶを優しく噛んだ。
「はぁっ…!」
左足をケイスケに絡ませたり、膝で股間を擦ったりしながらケイスケを刺激していく。
からかうように上目遣いをしながら、胸元までちらつかせている。
違う世界といえども、こんなやつが自分だと思うと段々ムカついてきた。
さらにはその挑発にまんまとのせられて、しどろもどろしてるケイスケにも腹が立った。
「いい加減にしろ!」